AWS利用料の請求代行と最適化チェックで、
約3割のコスト削減を実現

株式会社よりそう

システム部部長 城前圭毅様
株式会社よりそう
公開日:2020年9月01日
BEFORE
  • 成長に伴いAWSコスト削減が課題に
  • 自社内のエンジニア不足でシステムを精査する余裕がない
  • 肥大化したコストの改善箇所特定が困難
AFTER
  • クラスメソッドメンバーズの請求代行とコンサルティングでコスト削減
  • コスト診断により約3割の削減に成功。将来的に5割削減へ
  • NAT Gatewayの分析や改善提案を実証記事で把握

株式会社よりそうは、設立から12年、高齢多死社会の進展につれてニーズが高まる終活・葬儀・供養・相続など「ライフエンディング」と呼ばれるサービスをワンストップで提供してきました。2018年にはライフエンディング・プラットフォーム「よりそう」を発表。葬儀・供養の特典が受けられる「よりそうメンバー制度」には、2018年のブランド発表から数万人の会員が加入しており、現在も成長を続けています。

主要サービスは、全国約900社の葬儀社と提携して全国一律の明瞭な価格でお葬式を提供する「よりそうのお葬式」。また、全国1,300名のお坊さんと提携し、菩提寺がない方でも法要を手配できる「お坊さん便」など、ライフエンディングに関わるサービスを多数提供しています。

よりそうでは、これらのサービスのほぼ全てをAWSクラウド上で運用してきました。業務改善の一環として、AWSにかかるインフラコスト削減に取り組まれる中で「クラスメソッドメンバーズ」のサービスへお問い合わせいただきました。加入と同時にAWSのコスト最適化診断を行う「AWSコンサルティング」もキャンペーン経由でご利用いただき、結果、大幅なコストダウンを短期間で実現されました。よりそうの持っていた課題と改善の実績、今後の展望まで、システム部部長 城前圭毅様に詳しくお話をうかがいました。

AWSコスト削減に適したクラスメソッドメンバーズ

よりそうでは、3〜4年前からAWSを直接契約で利用してきました。コストよりもプロダクト開発のスピードを優先してきましたが、規模が大きくなってきたことにより、コスト削減が社内的にも課題として挙げられるようになったといいます。そこで、コスト見直しの第一歩として「クラスメソッドメンバーズ」加入による“円建て請求代行”サービスに興味を持たれました。クラスメソッドメンバーズにはAWS利用料が一律5%割引となるプランがあります。まずはこのプランを利用し、確実なコスト圧縮をしようと考えたそうです。

「他社さんとの比較検討もさせて頂きましたが、決め手になったのはクラスメソッドさんのやりとりが非常に丁寧だったことです。またエンタープライズ相当のサポートもあり、長期的に安心感をもってお任せできるだろうと感じました。また『今ならコスト最適化診断を無償で受けられるキャンペーンがありますよ』とご案内いただいた時も、技術ブログ『Developers.IO』で多くの知見やノウハウをもっていることを知っていたので、きちんとしたアドバイスが貰えるだろうという信頼感がありました」(城前さん)

請求代行サービスだけでなく、AWSの設定を見直すことでより多くのコスト削減ができるだろうと期待され、「AWSコンサルティング」の無料お試しキャンペーンにお申込みいただきました。このキャンペーンは、クラスメソッドが提供する「AWSコンサルティング」のうち、AWSがコスト最適に利用できているか診断するメニューを期間限定で無料で提供するものです(2020年8月現在)。AWSの経験豊富なエンジニアがお客様のAWS環境をチェック、ヒアリングし、最適化診断レポートをご提示する内容になっています。

「弊社ではインフラを見られるエンジニアが少なく、直近では効率化のためにECSのFargateに移行して構成変更を行う取り組みなど行ってきました。その反面、あまり設定の精査などをする余裕がありませんでした。全体を見た時に、少しコストがかかりすぎていたので、細かい歪みがあるんだろうなと思ってはいました。ただ、どこが無駄な部分なのか、問題がある部分なのか、といったことを調査をする時間が割けていなかった。これを機会に、AWSのうまい見方、ノウハウをクラスメソッドさんにサポートいただければと思いました」(城前さん)

解決策とセットになった指摘

AWSのコスト最適化診断は、クラスメソッドのエンジニアによるヒアリングを行い、その約1週間後にはレポートを納品、さらに報告会を行うという流れで行われました。
診断では、まず費用の大きな割合を占めているサービスを重点的にチェックします。コストを最適化するのに、最もコストインパクトが大きいところから確認するのが効果的だからです。また、利用額としては占める割合は大きくないものの、AWSの利用事例を数多く見てきた経験から、不自然に費用が発生していると思われるポイントを調査しています。

「今回コスト削減に最も効果的だった指摘は、NAT Gatewayの設定です。NAT Gatewayとは、直接インターネットに出られないサーバから、インターネットを繋ぐためにNATというサービスを経由して橋渡しをするサービスです。NAT Gatewayを通るデータの量によって課金が発生しますが、そこに非常にコストがかかっていた上に、当社としても想定外の部分でした。今回の調査で思い当たる節もありましたので、レポートをいただいてから調査し、すぐ修正対応しました」(城前さん)

<NAT Gateway設定の修正例>

株式会社よりそう

<修正効果>

株式会社よりそう
「AWSコンサルティング」のコスト最適化診断キャンペーンでは、最適化できる部分を調査・報告するまでをサービスの提供範囲としているため、実際に手を動かして修正するのはお客様の作業となっています。しかし、問題点の指摘と合わせて「解決策」が提示されるため、修正を社内で実施するのに支障はなかったと言います。実際に、レポートを読んだ同社のエンジニアは早々に原因を特定。修正実装も驚くべきスピード感で行うことができたそうです。

これだけ素早く修正を行うことができたのは、具体的な解決策が技術ブログ「Developers.IO」にまとまっており、課題の指摘とともに参考記事の紹介があったからだと言います。
今回の大きな費用削減ポイントであったNAT Gatewayについても、技術ブログに細かい原因特定の手順と改善策がまとめられ、報告されました。(参考「そのトラフィック、NATゲートウェイを通す必要ありますか?適切な経路で不要なデータ処理料金は削減しましょう」)

このように解決に必要な作業をお客様自身で把握して、自社で行うか対応を依頼するか判断できることは、コスト削減にもつながります。

「解決策が“技術ブログ”としてまとまっているのが、クラスメソッドさんにアドバイスいただく上で大きいポイントだと思います。アドバイスをお願いした時は、修正実装として別途技術費用をお支払いする形なのかなと思っていたんです。でも、自社で課題解決できるように、ブログが本当に丁寧に書かれているんですね。アドバイスを受け取った側が修正の実施とその進め方について意思決定ができる情報を提供いただけており、ビジネスへの効果は大きいと考えています」(城前さん)

インフラ運用には“ノウハウ”が不可欠

同社では、社内で修正できると判断されたところは早急に修正を進めており、コスト最適化の診断結果を報告会で聞いてから3週間後には、約3割程度のコスト削減達成が見込めているとのことでした。今後についても、開発スケジュールのタイミングをみて指摘項目は順次実装したい、とのこと。最終的には5割程度のコスト削減を目標にしていると語ってくださいました。

「今回の取り組みで分かったことは、ちゃんとインフラ運用するためには“ノウハウ”が大事だということ。クラスメソッドさんからご提示いただいたレポートでは、全ての指摘項目について、解決策にあたる技術ブログのURLを貼ってくれていたんです。弊社のメンバーがそれを見て、“必要な周辺情報がフォローアップされている記事が多く、とても勉強になる”と言いながら改善に取り組む姿を見ることができて非常に有り難かったです。クラスメソッドさんのテクニカル記事は信頼感がありますから今後も楽しみです。」(城前さん)

利用するお客さまとパートナー事業者とのハブになって、ライフエンディング業界をより良くしたいと事業を推進し続けている「よりそう」。よりそうのサービスは、ほぼ全てのシステムがクラウド上に構築されており、今後は整備と拡大のフェーズです。透明性、効率性を重視し、利用者とパートナー事業者を共に支えられるライフエンディングプラットフォームを実現するというIT×リアルのチャレンジを、クラスメソッドは技術力によってサポートしていきます。

この事例はAWSコンサルティングをご利用いただいています

クラスメソッドのAWSコンサルティングは、公式資格を持つエンジニアがお客様の要件にマッチしたAWSのクラウドインフラ設計、サービス選定をご提案。AWSの広い知見を活かし、コスト削減からハイパフォーマンスな構成までじっくりとアドバイスします。

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